2018年、心に残ったベスト物件ふりかえり。


2018年、我ながらたくさんの物件を見てきました。そして物件ファンにはたくさんの記事を書かせてもらいました。 その中でも特に印象に残ったものをいくつかピックアップして2018年を振り返ります。

おしゃれでかわいい

誰にでも勧められるおしゃれでかわいい物件。ただおしゃれなだけじゃなくて、どこか一箇所でもかわいいポイントがあると一気に好きになる。

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お部屋にアーチがあるだけでたまらなくかわいいのですが、すごいのはその先。キッチンのすぐ後ろにネコ脚バスタブのお風呂がある〜〜!!柄入りのガラス窓好きとしても嬉しい家。(兵庫・元町)


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七月に新婚旅行でコペンハーゲンに行ってて、そこで泊まったAirbnbの家にすこし似ていてうれしいきもちになった。L字の海外っぽいキッチンもいいし、部屋から木の香りが漂ってきそうなのも素敵。(兵庫・御影)


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ウケはあまり良くなかった物件。笑 色のあるカーテンで仕切った実験的な部屋。この建物の他の部屋では別の色のカーテンが使われているそうなのですが、この部屋がいちばんかわいいです。(兵庫・青木)


思わずびっくり

ひと目見て誰かに教えたくなる物件。ひとクセあるけどそこがまた愛らしい。

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「元牛乳屋さん」という響きがもういい。淡い緑とガラス扉がとってもかわいい。ここでお店とかやったらたのしいんだろうな……。(京都・浄土寺


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浴槽が二個並んでる!?!?と思いきや、サウナまであった。家でととのえちゃうのか。羨ましいな…。(兵庫・西宮)

レトロマンションへの憧れ

築30年〜50年くらいのマンション。古いマンション特有のロマンチックさが感じられて大好き。外装や共有部にまで凝ってる建物も多い。次住みたいのはレトロマンション。

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25帖のリビングの青いカーペットのまぶしさ。カーペット、さいきんの物件ではあまり使われてないけど独特のエレガントさがあって好き。ふるいマンションだからこそいいのかな。(兵庫・芦屋)


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レトロマンションは外観にまでロマンがある。素材感が素敵。疎水目の前という立地も最高にいいんだよな…。(京都・聖護院)


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ここも外観だけで大好き。アーチも螺旋階段も内側からしか見えない。住んでる人だけが味わえるロマンチックさがすばらしい。(兵庫・岡本)


屋上のある人生

一度くらいは屋上やルーフテラスのある家に住んでみたいよね。人生には屋上が必要だ。

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屋上にバーのあるシェアハウス。友達が住んでるので一度遊びに行かせてもらったんだけど、細かいサインまでデザインが入っていてすばらしかった。わたしが書いた記事をきっかけにこのシェアハウスに住みました!っていう人がいて感動した。一階に入ってるバーも素敵です。(京都・金閣寺


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27帖のルーフバルコニーから京都を見渡す! ここまで広いともう何をしたらいいのかわからない。出町柳という立地も最高だ。(京都・出町柳


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書き出しが気に入ってる記事。玄関の先に螺旋階段があるのも、部屋の真ん中にトップライトがあるのも素敵。こんなひとり暮らし、なかなかないよ。(兵庫・兵庫駅


イマドキ団地リノベ

団地というだけでも大好きなのですが、さいきんはデザイナーや建築家がリノベーションしたものも多くてときめく。どれも均一な間取りの団地に唯一無二のリノベーションをする、というのもロマンがある。

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隣同士の二戸を大きな一部屋にしてしまったニコイチ団地。昔ながらの古い団地を今の時代でも暮らしやすく、というコンセプトがまずいいけどやはりデザインが素敵。確か三団体くらいがここの団地のリノベーションに取り組んでたかな?(大阪・寝屋川)


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かわいさに全振りの団地!団地のつくり的におそらく撤去できない構造壁があるんだけど、そこをアーチにしてしまうアイデアが良かった。(長岡京


すごいよ八清さん!

京都の町家リノベといえばの八清さん。いつもすばらしいリノベーションでわくわくさせてくれるのですが、毎回その想像を越えてくる。京都に八清があってよかったな。

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家のなかにキューブ!?がある!?!?この箱自体が芸術作品みたいだ。(京都・下鴨)


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八清さんの町家リノベーションには毎度驚いてるんですが、そうかこう来たか!と思った物件。あかるい白ベースで、町家って「和」だけじゃないよね、って思わせてくれた家。(京都・丹波口


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ここも家自体が作品みたいだった。記事情報が載ってたwebページに担当者の熱い思いとか完成までのいきさつ(照明を選びに行った話とか…)が載ってて読み物としても楽しかった。やっぱり素敵な会社だな。(京都・紫野)

やはり古民家はいい

古くて暮らしづらかったりもするだろうけど、どうしても古民家にしかない魅力にやられてしまう……。

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昔ながらのザ・京町家で状態のいいものって案外すくない気がしてる。町家のいいところが全部詰まってた。外観はあとからちょっと手を加えちゃったのかな……。(京都・紫野)


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ここも八清さん物件だけど古民家ジャンルに。純和風な縁側や和室もため息が出そうだったけど、そこにロマンチックな洋リビングという組み合わせがまたすばらしかったな。(京都・九条山)


2019年もたくさんのすばらしい物件に出会えますように!
ちなみにこの記事は、こちら↓がめっちゃおもしろくて影響されて書きました。
odmishien-zakki.hatenablog.com

東京に行くんだ。

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12/4から一週間ほど東京にいます。とは言いつつ、これという大きな目的はないのですが……。

小さな目的としては、東京での暮らしを体験してみること。いまは住まいに関する文章を書く仕事をしているけれど、私はほとんど関西でしか暮らしたことがない。だからほかの場所での暮らしを試してみたかった。

ふたつめに、ゲストハウスに長く滞在する体験をすること。会社で仕事のできる宿を始めるのでその参考に。わたし自身は直接関わるわけではないけど、泊まってみたら何かいいアイデアが沸くかなーと。

そういうわけで、夫が二週間連続で東京に行く予定があり往復するのももったいないね、というタイミングで自分もついて行くことにしました。基本はカフェなどで仕事する予定です。どこでも仕事できるので、東京のいろんな場所に行ってみたい。おすすめの散歩スポットや仕事できる場所、銭湯などがあれば教えてください。

南港団地フォトウォークが楽しかったのでその写真とか。 #団地は愛

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大好きなwebメディアOURSが団地で写真ツアーをするという。しかもレクチャーしてくれるのはこれまた大好きな写真家の平野愛さん。わたしが団地好きになったきっかけは、平野愛さんが撮る団地への引っ越し写真のシリーズだった。これは行くしかない。

ours-magazine.jp

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南港ベイエリアで行われた団地ツアーは終始なごやかなムード。やわらかい天気と平野さんの明るい人柄とで、ずっと優しい時間が流れていた。テクニックというよりかは、写真を撮る楽しみ方を教えてもらったような気がするな。

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秋冬の晴れた14時くらいの光が大好きだ。なんでもないふつうの床を撮ってもふんわりとした空気感が漂う。この光の感じ、今年に入って家で仕事してたら気がついたんだけどもっと早く知りたかったな…。

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原田祐馬さんデザインの外壁の塗装とピンクのニュートラム。葉っぱのない木とのコントラストもきれい。

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うーん、やっぱり床の反射が最高だ…。昭和の産物としての団地ではなくて、ここにちゃんと暮らしがある、っていうのにぐっとくる。

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さいごは集会所でお話して、おしまい。写真を撮るのが好きになる一日だった。半日歩いてみてわかったけど、わたしが撮るものは建物とか構造物ばかりだった。平野さんは人とかシュチュエーションをよく考えてらっしゃって、これがあのストーリーのある写真に繋がるんだな、と思った。人を撮るのむずかしいけど、ためしてみたいな。

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帰りはニュートラム。なぜだか哀愁漂うピンクのカラーリングがかわいい。こないだ決まった大阪万博2025でまた夢を見るのかな。

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友人の結婚パーティのため梅田へと向かう。そわそわとしたグランフロントへの連絡通路から見える夕暮れのスカイビルが美しかった。

なにもない日に岡崎をうろうろするのが好きだ #きょうの京都

三連休の紅葉の京都。まちは人で溢れていて、ちょっと移動するだけでもたいへん。そういうわけで予定を立てずにいたけれど、図書館で借りたい本があったので岡崎をうろうろすることにした。まあ岡崎もそれなりに混んでいるのだけれど、なぜかあまりしんどさを感じない。なぜだろう。家から近いこともあるけど、道幅が広いとかちょっと腰掛けられるところがたくさんあるとかかな。あとは東山がすぐ近くに見えて緑が多いこと。


吉田東通りの中華そば〈みみお〉でラーメンを食べたあと、自転車でぶらぶらと岡崎へと向かう道の途中、焼き芋屋さんが芋を売る音が聞こえてくる。聞き慣れた「♪い〜しや〜きいも〜」とは一段階ほど高い、ちょっと勢いのある音。これはもしやと思い近くを通り過ぎる。やっぱり知り合いの竹村くんだった。

焼き芋とは関係のないところで何度か顔を合わせたことがあるはずなのに、彼が売る焼き芋は食べたことがなかった。せっかくだから、ということでひとついただく。焼き芋屋さんで焼き芋を買うのって初めてだ。岡崎公園のベンチに腰掛けさっそくひとくち。あれ、焼き芋ってこんなに密度が濃くて、情報量の多いものだったっけ…。その場では食べきれない大きさだったけど、焼き芋屋さんの「冷やしてもおいしいよ」のひとことがあったから、食べ残しではなくて帰ってからも楽しめるいいおみやげになった。


そのまま目当ての京都府立図書館へ。ここの図書館は吹き抜けの螺旋階段を下っていく構造が好きだ。下階から見える庭もいい。そして自分の人生とは関係のなさそうな、背の高い棚をあてもなくうろうろする。難しそうな俳句の雑誌とか、鬼に関する本とか、ポートランドのおしゃれな写真集をペラペラと眺めつつ、目当ての本をカウンターの裏から出してもらう。深田久弥著、日本百名山。



山が好きなので存在は知ってたけど、実際読むのは初めて。むしろ本であることすら知らなかった。なんとなく山を研究する学会みたいなところが協議してバランスよくおすすめリストを作ったのかなと思っていたけれど、登山好きの筆者が「俺が良かった山を紹介するぜ!」みたいに書いた本。けどそこがいいよね。誰かが自分の好きなものについて書いた文章はいつだっておもしろい。そういうのが好きだからこのブログを書いてるところある。



図書館を出ると、岡崎公園に車がたくさん停まっていることに気がつく。しかもよく見るとどれもヴィンテージ車。車にはそれほど興味がなかったはずなのに、モノのかっこよさにぐいぐい引き込まれていく。ああ、このまるいのがポルシェなのか。ランボルギーニって聞いたことあるけどこんなヘッドライトをしていたんだ。ヴィンテージカークラブという団体のイベントということだったけど、岡崎に来ると不意に知らない文化に触れられるのも楽しい。いっしょに来ていた夫は1970年のスーパーカーの本を買っていた。


それから当たり前のように蔦屋書店を見て回る。図書館のアカデミックさや知らない世界しかない圧倒感も好きだけど、蔦屋書店のキャッチーさやポップさも心地よい。売れ筋のカルチャー本やZINEといっしょに並ぶ普通のファッション雑誌や文字の大きな自己啓発本。堅苦しいものがない。何を手にとってもいい。まんべんなく手にとって戻してを繰り返していると、本のそばにかわいいパッケージのコロンが置いてあった。ためしにつけてみると、ものすごく好きな香り。家に帰って借りた本を読む間もいい気分がしたし、何ならお風呂に入って落とすのがちょっとさびしかった。来週くらいまで欲しかったら買ってもいいかな。



さいごはドイツパン屋さんの〈ベッカライ・ペルケオ〉でシュトーレンを買っておしまい。去年いただいたシュトーレンがあまりにもおいしくて、今年も絶対に食べたいと秋の始めくらいから待っていた。まいにちスライスしてゆっくり食べよう。シュトーレンが食べられるというだけでクリスマスが楽しみだ。



さいきん気付いたことだけど、何の予定もなくぶらぶらとする休日があると心の余白がずいぶんと広がる。そしてそれをするには岡崎がちょうどいい。緑と文化が集まった、大きすぎない場所。親から藤田嗣治の展示の券をもらっていたけれど、それはまた今度ということにしよう。いい日だったな。

28歳は美意識を高めたい。


11月12日に28歳になった。今年もまた自分のためだけに振り返りを書くね。いつもは気合を入れて誕生日当日に書いていたけど、今年はそういう焦りというか使命感がぜんぜんない。去年のブログにも書いたけれど、自分の中での「一年で一番大切な日」という感覚が薄れている。歳をとって自意識が落ち着いてきたからなのか。なんでもないふつうの日々が特別みたいに感じるし、通勤の往復ですこしずつ変わっていく風景を見てるだけでも楽しい。うーん、ずいぶんと生きやすくなったな。

27歳のこと

転職をした

はじめての転職をした。デザイナーからデザイナー/ライターになった。一日の半分くらいは文章を書いているかも。これまで文章を書くのはちょっと得意なのかな…?って思ってたんだけど、職業にしてみるとやっぱり難しいし全然だめ。書けば書くほどうまくなるというわけでもなくて日々苦戦している。書く量がふえて、インプットする時間が減ってる気がする。いい文を書くにはいい暮らしを知らないと、というところ。

健康になった

以前の会社はフリー食べ放題・まかない付きだったので、なかなか誘惑に勝てなかった…笑。けど転職をしてからは惰性で食べていたおかしをやめてお昼も自分で用意することになった。そのおかげか、栄養バランスやカロリーをよく考えるようになり自然と体重が減った。
それとしばらく続いていた生理不順が治って歯ぎしりが減った。新しい会社でやりたいこと・わくわくすることがたくさんできたり、日常的に人と楽しくお話する時間が増えたおかげか漠然とした焦りや不安がやわらいだ…のかな?(ねんのためですが、以前の会社が悪かったというわけではなく、やりたいことと現実にギャップが増えてきてただけなので…)

28歳はどうしたいか

美意識を高める

デザインをしていても文章を書いていても、自分の美意識のなさにがっかりすることが増えた。つくるものはもちろんのこと、自分自身の佇まいや暮らしまで美しくするようにしたいな。ちょっとした決断や身だしなみも慎重に。

時間の密度を濃くする

時間を増やすことはできない。何か新しくやるには何かを減らさなければならない。ふつうのことだけど、さいきんあらためて実感している。いままで本をもっと読みたいだとか、勉強をしたいだとか、加えていく形であれこれ挑戦してみては続かなかったのだけれど、こんどは目の前の、今ちょうどやっていることにもっと集中できるようにしたい。とりあえず最近はポモドーロテクニックというのを試していて、なかなかうまくいってるので続けたいな。


28歳が始まったところだけど、すでに楽しみなことがたくさんあってうれしいな。よい日々になりますように!

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夫婦で話す時間が減ってることに気がついた

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11月3日で結婚して一年がたった。昼間は自転車のイベントにふたりで参加したあと、家の近くのずっと行きたかった焼肉屋に行った。運ばれてきた赤い肉を目の前のコンロで一枚一枚焼いていく。出てきたものをそのまま食べるのとは違って、ずいぶんとゆっくり話すことができる。

食べながら気がついた。あれ、こんなにじっくり話すの久しぶりだぞ。最近は自炊が多いのと節約したいのとであまり外食してなかったしな。……よくよく考えてみると、以前は同じ会社で働いて19時すぎにいっしょに帰ってふたりでごはんを作って、ってやってたけど、今は夫が帰ってくるのは21時前だし、ごはんはだいたいひとりで作ってる。ちゃんと意識はしてなかったけど、じつは日に2時間近く会話が減ってたのだった。

話の内容は結婚記念日だからといって特別なものではなく、普通のこと。でも長い時間同じ場所にいないと話さないようなこと。さいきん感じていることとか、こういうのやってみたいとか、そういう些細なこと。締めのいちごシャーベットを食べ終わったころには、おなかよりも気持ちのほうが満たされていた。夫の人となりがまたすこしわかったような気がした。

じつは最近夫が私の意見を尊重しすぎるあまりに本音を言ってくれてないんじゃないかと不安になることが多かった。けどそう感じていた理由がわかった気がした。単純に前よりも考え方とか、気持ちとかを話す量が減ってたんだ。必要な情報の交換はしているつもりだったけど、それでは足りなかった。今日会社で起こった出来事については聞いていたけど、それについてどう思ったかまでは話せていなかった。


そんなことを考えた最初の結婚記念日。
大事なことはメッセンジャーではなくて、ゆっくり話せる時に。

「カメラを止めるな!」がちょっとおもしろすぎた(ネタバレ無し)

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画像は公式サイト(http://kametome.net/) より引用

ちょっとおもしろすぎてたまげてしまった。映画マニアが言う「これは〇〇年の名作のオマージュで…」「かつての名俳優が〇〇役で出てて…」みたいな感じかと思いきや全然違う。演技や演出の巧みさを楽しむものでもない。(いや、演技も演出も素晴らしいのだけれど…)たぶん、大阪のオカンであるうちの母親が見ても、近所に住んでる小学生が見ても、それなりにおもしろい。誰にでも勧められるエンタメです。ゾンビが出てくる映画を初めて見る人でも大丈夫。予備知識はいらない。

…昨日見たばかりだけれどすでに二回目を見たいもんな。そして、初めてみる人にとっては同じ場所にリピーターがたくさんいるのは問題だと思う…。おもしろさが半減してしまうもん。(実際わたしが見たときも前の席にリピーターっぽい人がいて、なんだこいつらって思ってた…見たらわかったよ…)なので、ちょっとでも見たいな〜と思ってる人はできるだけ早く行って欲しい!

京都では桂川のイオンシネマで見れます。


あらすじは見て行ったほうがわかりやすいかも。
kametome.net

もっと魅力が伝わる参考リンク
note.mu

ワラーチを作った

書籍「BORN TO RUN」に出てきて、気になり続けてたサンダル「ワラーチ」。ルナサンダルはちょっと高いし、自分で作るのはハードルが…と思っていたところでワラーチ作りのイベントがあった。今の会社はコワーキングスペースの固定ブースに入っているんだけど、そのコワーキングでは時折こういったイベントが開かれる。(ひとつ前は、手打ちうどんがふるまわれる会だった。)

作り方は簡単で(と言いつつ自分ひとりだと難しそうで)ゴムのような靴底に自分の足型を取り、穴を開けて、真田紐を通す。結び方が結構難しいけど、そこは見よう見まねで。一度作ってしまえば二足目三足目は自分でも作れそうだ。他の参加者のを見ていると、足の形、左右のくるぶしの位置、指の長さなどなど、人によって全然違っていることに気がついた。そうか、わたしの足って幅広なんだな。

BORN TO RUNによると、運動靴のクッション性を頼りに踵から着地する走り方は膝への衝撃が強くかかるようで、足を痛めやすい。いっぽうでソールの薄いワラーチだと衝撃がダイレクトに来るので、足裏の前の方でそーっと着地するようになる。なのでワラーチで歩いたり走ったりしていると、自然と膝に負担がかからないフォームになるらしい。…まあわりと半信半疑の信がやや強めくらいなんだけど(笑)、登山での下山中にできるだけ衝撃を与えずにそーっと下ると膝の痛みがましだったので、ショックを与えないようにするのは良さそうに思ってる。

いきなり慣れないフォームで走り始めると足に悪そうだから、土日はワラーチで鴨川を歩くところから始めてみた。土や草、アスファルトの凸凹が足の裏に直接伝わって楽しい。散歩の情報量が一つ増える。普段どおり歩くと踵への衝撃が強くて体に響く感じがするので、自然と足の指と付け根を使うようになった。指の付け根部分の筋肉が鍛えられそうだな。


……効果はこれから試していくとして、好きな色の紐を使って手作りというのはなんとも嬉しい。玄関に置いてあるのをちょっと眺めに行ったり。こちらからはめったにメールしない父に画像を送ってみたりした。自分の足に合わせた世界に一つだけの靴。この夏はワラーチばかり履いてるかもしれない。


BORN TO RUN 走るために生まれた ウルトラランナーVS人類最強の“走る民族

BORN TO RUN 走るために生まれた ウルトラランナーVS人類最強の“走る民族"

山田 ビブラムシート 8338 黒 2枚入

山田 ビブラムシート 8338 黒 2枚入


ワラーチ作りはだいたいこんな感じ…。
portal.nifty.com

新しい会社で働き始めました

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SUUMOタウンというメディアに書いた出町柳の記事でちらっと触れてたんですが、新卒で働き始めた会社を辞めてONDという会社で働き始めました。以前からライターをやっていた物件ファンを運営する会社です。去年の十一月にできたばかりで、わたしは二人目の社員。築九十年の町家を改装したコワーキングスペースの個室で働いています。物件を扱うサービスに携わるということで、これまで通りインターネットの世界には軸足を置きつつも、建築や地域などのデザインにも触れられるといいな。仕事でいろんな町に行くのが今の夢です!

前の会社ではデザイナーをしてましたが、次はデザイン業務をメインにライターの仕事もします。せっかくの小さな会社なので、職種の枠に留まらずに会社のブランディングとか広報とかそんなこともやってみたい。(自然とそうなる気もするけど。笑)


それでは、ONDと物件ファンをどうぞよろしくおねがいします!



ond-inc.com
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ハロー写真、それからKYOTOGRAPHIEでのこと。

わたしはデザイナーなのだけれど、アートや芸術にはそれほど興味がなかったりする。画家よりも研究者のほうが自分に近いと思ってる。一方でエンジニアである夫はアートが好きみたい。プログラム上での表現を追求することは、もしかするとアートに似たところがあるのかもしれないけど詳しいことはわからない。

…というわけで、なにもないはずのGWの一日に夫が KYOTOGRAPHIE(京都国際写真祭) に連れ出してくれたのだった。自分だけだったら多分行かなかったんだろうな。

KYOTOGRAPHIEというのは、京都市内のいくつかの会場に分かれて写真作品が飾られている。地図にマッピングされた展示会場を表すピンを見ながら、自転車を漕いでゆく。向かった先は丹波口の三三九。さざんがきゅう、って読むんだって。夫曰く、普段は行かない場所にふらりと迷い込めるのがいいらしい。なるほど、自転車で巡れるサイズ感がいい具合にマッチしている。

三三九、すごかったなあ。ずっと使われていなかったであろう旧貯氷庫と旧氷工場に、力強い写真が佇んでいた。崩れ始めた階段に、むき出しの配線たち。建物の強さに圧倒されてしまった。











それから場所を変えて、京都新聞ビル 印刷工場跡へ。これがまたすごいんです。ひんやりとした空気が広がるだだっ広い空間に、きんきらとしたマットが敷かれている。奥のほうに進むと、さらに倍くらいの空間があった。こんなにも巨大な空間で新聞が刷られていたのか。


なんだか写真の話がなくてごめんなさいね。笑 ただ、KYOTOGRAPHIEは写真好きだけではなくて古い建物好きにとってもたまらない展示だった。有名建築でもなんでもない、とある町のとふつうの工場が、こんなふうに残っていて新しい解釈をされているのはやっぱり嬉しい。有無を言わさず取り壊される運命だってあったのに。

そうそう。写真といえばFujifilmのX-T10というミラーレス一眼を格安で譲っていただいたんです。だからたくさん撮影できて嬉しかった。まだまだ35mmのレンズには慣れないけれど、奴との距離はすこしずつ縮んでいる。ちなみにこの記事の写真はすべてX-T10で撮ったもの。