「動物を飼うということ」がすこしだけわかった
親が猫を飼い始めたので子どもを連れて会いに行った。一泊二日。
子は動物とこんなに長時間過ごすのは初めてだったのでどういう反応だろうか…とやや心配だったものの、出会ってすぐ興味津々。猫にとっても2歳児を見るのは初めてなので、ずっと隅っこで隠れてるかと思いきや案外近くをうろうろしたりしてて安心した。
2歳児と猫はふざけ方が似てる。ソファの背もたれのところにのぼったり、床で突然ゴロゴロしたり、急に肩に手を置いてきたりする。予想もしない行動にびっくりしたり笑ったり。
「猫ちゃーん!!!猫のぬいぐるみあげる!!はいどうぞ!!」と声量マックスでガンガン行く子どもに、最初は逃げてばかりの猫も2日目には普通に触らせてくれるようになった。
私自身、動物を飼ったことがなかったので(金魚や亀はあるが)、猫を飼うってこんな感じなんだ!と初めて知ることが多かった。
正直なところ「かわいいけど、かわいさだけでお世話の大変さや旅行できない不便さを克服できるのか?」と思っていた。けど、全然そういう次元ではなかった。まさにいっしょに暮らす家族そのものだった。
メリット・デメリットじゃなくて、人生のスタイルなんだなと。面倒ごとが増える、というのではなくて、いっしょに暮らしてる家族が、自分ではできないことをお手伝いしてるだけ、という感覚というか。
というわけで、「動物を飼う」スタイルの解像度が上がった。今までペット大好きな人(結婚式のウェルカムボードに新郎新婦と並んで犬の絵が描いてあるとか、猫に赤ちゃん言葉でしゃべってるとか)を見て「そこまでする?」と感じることがあったが、すこしは理解できた気がする。
あと子どもが動物と暮らすってものすごく教育的だな!と思った。2歳児は猫のことを自分と同じくらいのお友達だと思ってそうで、ずっと一緒に遊んでいた。最後には「帰りたくない、おばあちゃんギューして」とちょっと泣いてて、こんなふうに情のようなものを育てていくんだな、と感心した。
我が家は夫が動物アレルギーなので自宅で動物を飼うことはないと思うけど、子どものためにももっと実家に遊びに行きたいなと思った。