八月ど真ん中の昼下がりには、一歩だって外に出たくない。
二階のエアコンをガンガンに効かせて、パソコンをちらちらと眺めながらじーっとしている。
18時くらいになると、もうすぐ一日が終わってしまうと焦り始める。
一日外に出ていない罪悪感から、ちょっと体を動かそうとランニングウェアに着替える。
外に出てみると、すこしだけ涼しい。
のろのろと、歩くよりは少し速いくらいのペースで鴨川につく。
夏の夕方って、こんな顔をしているんだ。
京都の夏はもう八度目になるのに、こんな風景があるなんて知らなかった。
なんとなくもう、京都のこと知り尽くしたつもりでいるけど、まだまだ知らないことだらけだ。
今年は一つ、好きなものが増えた。だから今年はいい夏だった。