山鉾を見て回るのは宵々々山がいちばんいい #きょうの京都

金曜日。仕事が終わったその足で街へと繰り出す。
きょうは祇園祭の宵々々山。山鉾巡行の三日前。
山鉾は出るが烏丸通りの歩行者天国はない。
華やかな露店の賑わいを楽しむのもいいけれど、この宵々々山の、まだまだ人の少ない祇園祭を歩くのが好きだ。

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人が少ないと山鉾をじっくりと見て回れる。
ちょうちんの柄なんかを見ていると、どれも違ったふうで楽しい。
菊水鉾。半分の菊に波打っているような紋。赤字に青という配色がまたしびれる。

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放下鉾は、遠目に見ると幾何学的な模様に見える。
すはま紋というそうで、近くで見るとまるまるっとしている。

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四条傘鉾はそのまま「傘」の字。

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なんともかわいい蟷螂山のかまきり。
いつの時代の、どんな人がデザインしたのかな。
カマをまあるく収めたすばらしいデザイン。

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露店は出ていないけれど、店先にはたくさんの食べ物が売られる。
去年は売り切れて買えなかった、膳處漢ぽっちりのしみだれ豚まんも、少し並ぶと買えた。
これがおいしいんだよな。次の日も食べちゃった。


宵々々山は、山鉾の造形を楽しむにはいちばんいい日だ。
ビールとおいしいものがあるのに、一方通行も人混みもない。
だんだんと夜が更けてくると、ちまきを売る人たちもいなくなり、山鉾だけがぽつんとあって、そういうのを眺めるのもいい。
浴衣に下駄もいいけれど、この日だけはどこまでも歩けるスニーカーで。