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今宵堂の千鳥皿

京都 日常

四月にお皿を注文した。「今宵堂」さんの「千鳥皿」というお皿である。
今週の頭に焼きあがったという連絡が来たので取りに行った。

一枚でも良いけど二枚ならべると夫婦のようでまたかわいい。
何を乗せると引き立つかしら。今宵堂は酒器をつくる工房だから、やはりアテを盛り付けるのがいちばんしっくりくるのかな。
下鴨神社のみたらし祭りで買った米ワインが家にあるから、それに合うなんだかすてきなもので最初を飾りたい。


わたしが今宵堂のことを知ったのは、この記事がきっかけだった。

夫婦が営む京都の酒器専門店・今宵堂が提案する「毎日が楽しくなるお酒のある生活」 - 特集 - HereNow Kyoto(ヒアナウ京都)


賀茂川のほとりで夫婦で酒器の工房をしている、それだけでずいぶんとすてきだ。けれどそれ以上にわたしが感銘を受けたのが、毎日必ず「晩酌」をしている、ということ。
記事を読む限りの情報しかないけれど、二人にとっての晩酌は儀式のようである。食事の前に少しだけ飲んで、一日をリセットする。晩酌という行為が、日々を幸せにする。
今宵堂のSNSを覗いていると、「晩酌」は家で自分で作った酒器を使っていたり、居酒屋で揚げ物だったり、はたまた川でハンバーガーだったりする。そのくらいの気取らないラフさがまた、豊かで愛おしい。


25歳になったくらいから、豊かに暮らすには一日一日を楽しくするしかないんじゃないかなあと思うようになった。
それまでは、どうしても他人が羨ましく見えるし、たくさん稼いでたくさん贅沢したい、もっと、もっと…… なんて考えていたけれど。
自分を満たすのは自分のみである。他人でもモノでもない。日常のなんでもない瞬間をどれくらい大切にできるか、なんじゃないかと思う。

そして、今宵堂のふたりは、それぞれの必要十分を知っている。多すぎでも少なすぎでもなく、ちょうどよい加減を知っている。たまらなく粋なひとたちだ。
そんな暮らし方はわたしの理想のひとつである。

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