フィルムカメラの思い出

こないだの五日間の旅で、夫がカメラを忘れたのに気がついたのは電車に乗ってからだった。内心残念に思うわたし。旅先で写真を撮ってもらうのが好きだったから。そこで夫は〈写ルンです〉を思いついた。高校の卒業式なんかに使っていた、あいつである。尾道のコンビニで売られているのを見つけて嬉しそうだった。「チャンスはピンチ!」なんて言ってのが可笑しかった。

しばらくして、現像が出来上がったものを見せてもらった。驚いた、これがめちゃくちゃいい。淡い色合いにざらざらとした質感。すこし大げさにも見える陰影が、目で見たものそのままな感じがして…。実際の思い出よりも「思い出っぽい」。なんなんだ、フィルム。こんなに味わい深いものだったなんて。

そして、最近ではデータまでもらえるそうで。こちらもすかさずGoogleフォトの共有アルバムに追加してくれた。なんだかあれだな。レコードみたい。モノとして持てる満足感とデータとして残せる安心感。すごいな、写ルンです。いいとこ取りだ。


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早朝に尾道から出発して、まだ暗い

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阿蘇スカイラインは、夢みたいな風景だった

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この尾根沿いを、走ってきたらしい