デザインされているとは、いい意味で「あざとい」ということ

アルバイトという形ではあるけれども、デザインを仕事としてやるようになって思うことがある。
それは、デザインされているものっていい意味で「あざとい」ものではないか?ということだ

あざとい
抜け目がなく貪欲である。あくらつだ。


「あざとい」っていう言葉はマイナスな意味として使われる言葉であるが
ここでは「目的を達成するために徹底している」という意味で用いようと思う。


例えば、「小学生女子に向けたかわいい文房具」のデザインは「あざとい」
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ここまでか!っていうくらいあざとい。
でももしこれから「かわいいフォント」とか「かわいいピンク」とか「かわいいキャラクター」といった「あざとさ」がなくなったらどうなるだろう。
たぶんそれは「小学生女子に向けた文房具」としてデザインされたものとしては全然いいデザインじゃなくなるんだと思う。


小学生向けの文房具はほんとに極端な例なんだけど、
普段わたしは「あざとくないデザイン」に陥りがちだと思う
友人から依頼されたフライヤーにしても
「なんとなく見栄えがいいからとったスペース」「なんとなくオシャレに見えるフォント」を使っているような気がする。
それはあざとくない。
なんとなくかっこよく見えたとしても
「ふつう」とか「ぶなん」とか、「悪くはないけど決して良くはない」ものになると思う。



昔読んだ佐藤可士和さんの本「佐藤可士和の超整理術」に
デザインというものは、使ってほしいユーザー層とかコンセプトとか既存のものの問題点といったものを明らかにしていけば、それを解決する「正解」となる形は自然と決まってくる。
といった旨のことが書いてあった。
わたしは、その「正解」っていうのはコンセプトに沿ってとことん「あざとく」することではないかな、と思っている。


最近デザインをしていて「もう充分形になってきたからこれでいいや」
って感じで終わらせようと思ったことがあったんだけど、それじゃ絶対ダメだと思う。
もう充分形になってきたからいいや、じゃなくて
細部まで「あざとく」突き詰めてデザインしていきたいと思う


参考にした本

佐藤可士和の超整理術

佐藤可士和の超整理術

参考にしたブログエントリー
新人Webデザイナーが誰でもぶつかる壁。そんな壁は壊しちゃえ。





だからこそシンプルなデザインって装飾を使ってあざとくできない分とっても難しいなって思う