28歳は美意識を高めたい。


11月12日に28歳になった。今年もまた自分のためだけに振り返りを書くね。いつもは気合を入れて誕生日当日に書いていたけど、今年はそういう焦りというか使命感がぜんぜんない。去年のブログにも書いたけれど、自分の中での「一年で一番大切な日」という感覚が薄れている。歳をとって自意識が落ち着いてきたからなのか。なんでもないふつうの日々が特別みたいに感じるし、通勤の往復ですこしずつ変わっていく風景を見てるだけでも楽しい。うーん、ずいぶんと生きやすくなったな。

27歳のこと

転職をした

はじめての転職をした。デザイナーからデザイナー/ライターになった。一日の半分くらいは文章を書いているかも。これまで文章を書くのはちょっと得意なのかな…?って思ってたんだけど、職業にしてみるとやっぱり難しいし全然だめ。書けば書くほどうまくなるというわけでもなくて日々苦戦している。書く量がふえて、インプットする時間が減ってる気がする。いい文を書くにはいい暮らしを知らないと、というところ。

健康になった

以前の会社はフリー食べ放題・まかない付きだったので、なかなか誘惑に勝てなかった…笑。けど転職をしてからは惰性で食べていたおかしをやめてお昼も自分で用意することになった。そのおかげか、栄養バランスやカロリーをよく考えるようになり自然と体重が減った。
それとしばらく続いていた生理不順が治って歯ぎしりが減った。新しい会社でやりたいこと・わくわくすることがたくさんできたり、日常的に人と楽しくお話する時間が増えたおかげか漠然とした焦りや不安がやわらいだ…のかな?(ねんのためですが、以前の会社が悪かったというわけではなく、やりたいことと現実にギャップが増えてきてただけなので…)

28歳はどうしたいか

美意識を高める

デザインをしていても文章を書いていても、自分の美意識のなさにがっかりすることが増えた。つくるものはもちろんのこと、自分自身の佇まいや暮らしまで美しくするようにしたいな。ちょっとした決断や身だしなみも慎重に。

時間の密度を濃くする

時間を増やすことはできない。何か新しくやるには何かを減らさなければならない。ふつうのことだけど、さいきんあらためて実感している。いままで本をもっと読みたいだとか、勉強をしたいだとか、加えていく形であれこれ挑戦してみては続かなかったのだけれど、こんどは目の前の、今ちょうどやっていることにもっと集中できるようにしたい。とりあえず最近はポモドーロテクニックというのを試していて、なかなかうまくいってるので続けたいな。


28歳が始まったところだけど、すでに楽しみなことがたくさんあってうれしいな。よい日々になりますように!

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夫婦で話す時間が減ってることに気がついた

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11月3日で結婚して一年がたった。昼間は自転車のイベントにふたりで参加したあと、家の近くのずっと行きたかった焼肉屋に行った。運ばれてきた赤い肉を目の前のコンロで一枚一枚焼いていく。出てきたものをそのまま食べるのとは違って、ずいぶんとゆっくり話すことができる。

食べながら気がついた。あれ、こんなにじっくり話すの久しぶりだぞ。最近は自炊が多いのと節約したいのとであまり外食してなかったしな。……よくよく考えてみると、以前は同じ会社で働いて19時すぎにいっしょに帰ってふたりでごはんを作って、ってやってたけど、今は夫が帰ってくるのは21時前だし、ごはんはだいたいひとりで作ってる。ちゃんと意識はしてなかったけど、じつは日に2時間近く会話が減ってたのだった。

話の内容は結婚記念日だからといって特別なものではなく、普通のこと。でも長い時間同じ場所にいないと話さないようなこと。さいきん感じていることとか、こういうのやってみたいとか、そういう些細なこと。締めのいちごシャーベットを食べ終わったころには、おなかよりも気持ちのほうが満たされていた。夫の人となりがまたすこしわかったような気がした。

じつは最近夫が私の意見を尊重しすぎるあまりに本音を言ってくれてないんじゃないかと不安になることが多かった。けどそう感じていた理由がわかった気がした。単純に前よりも考え方とか、気持ちとかを話す量が減ってたんだ。必要な情報の交換はしているつもりだったけど、それでは足りなかった。今日会社で起こった出来事については聞いていたけど、それについてどう思ったかまでは話せていなかった。


そんなことを考えた最初の結婚記念日。
大事なことはメッセンジャーではなくて、ゆっくり話せる時に。

「カメラを止めるな!」がちょっとおもしろすぎた(ネタバレ無し)

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画像は公式サイト(http://kametome.net/) より引用

ちょっとおもしろすぎてたまげてしまった。映画マニアが言う「これは〇〇年の名作のオマージュで…」「かつての名俳優が〇〇役で出てて…」みたいな感じかと思いきや全然違う。演技や演出の巧みさを楽しむものでもない。(いや、演技も演出も素晴らしいのだけれど…)たぶん、大阪のオカンであるうちの母親が見ても、近所に住んでる小学生が見ても、それなりにおもしろい。誰にでも勧められるエンタメです。ゾンビが出てくる映画を初めて見る人でも大丈夫。予備知識はいらない。

…昨日見たばかりだけれどすでに二回目を見たいもんな。そして、初めてみる人にとっては同じ場所にリピーターがたくさんいるのは問題だと思う…。おもしろさが半減してしまうもん。(実際わたしが見たときも前の席にリピーターっぽい人がいて、なんだこいつらって思ってた…見たらわかったよ…)なので、ちょっとでも見たいな〜と思ってる人はできるだけ早く行って欲しい!

京都では桂川のイオンシネマで見れます。


あらすじは見て行ったほうがわかりやすいかも。
kametome.net

もっと魅力が伝わる参考リンク
note.mu

ワラーチを作った

書籍「BORN TO RUN」に出てきて、気になり続けてたサンダル「ワラーチ」。ルナサンダルはちょっと高いし、自分で作るのはハードルが…と思っていたところでワラーチ作りのイベントがあった。今の会社はコワーキングスペースの固定ブースに入っているんだけど、そのコワーキングでは時折こういったイベントが開かれる。(ひとつ前は、手打ちうどんがふるまわれる会だった。)

作り方は簡単で(と言いつつ自分ひとりだと難しそうで)ゴムのような靴底に自分の足型を取り、穴を開けて、真田紐を通す。結び方が結構難しいけど、そこは見よう見まねで。一度作ってしまえば二足目三足目は自分でも作れそうだ。他の参加者のを見ていると、足の形、左右のくるぶしの位置、指の長さなどなど、人によって全然違っていることに気がついた。そうか、わたしの足って幅広なんだな。

BORN TO RUNによると、運動靴のクッション性を頼りに踵から着地する走り方は膝への衝撃が強くかかるようで、足を痛めやすい。いっぽうでソールの薄いワラーチだと衝撃がダイレクトに来るので、足裏の前の方でそーっと着地するようになる。なのでワラーチで歩いたり走ったりしていると、自然と膝に負担がかからないフォームになるらしい。…まあわりと半信半疑の信がやや強めくらいなんだけど(笑)、登山での下山中にできるだけ衝撃を与えずにそーっと下ると膝の痛みがましだったので、ショックを与えないようにするのは良さそうに思ってる。

いきなり慣れないフォームで走り始めると足に悪そうだから、土日はワラーチで鴨川を歩くところから始めてみた。土や草、アスファルトの凸凹が足の裏に直接伝わって楽しい。散歩の情報量が一つ増える。普段どおり歩くと踵への衝撃が強くて体に響く感じがするので、自然と足の指と付け根を使うようになった。指の付け根部分の筋肉が鍛えられそうだな。


……効果はこれから試していくとして、好きな色の紐を使って手作りというのはなんとも嬉しい。玄関に置いてあるのをちょっと眺めに行ったり。こちらからはめったにメールしない父に画像を送ってみたりした。自分の足に合わせた世界に一つだけの靴。この夏はワラーチばかり履いてるかもしれない。


BORN TO RUN 走るために生まれた ウルトラランナーVS人類最強の“走る民族

BORN TO RUN 走るために生まれた ウルトラランナーVS人類最強の“走る民族"

山田 ビブラムシート 8338 黒 2枚入

山田 ビブラムシート 8338 黒 2枚入


ワラーチ作りはだいたいこんな感じ…。
portal.nifty.com

新しい会社で働き始めました

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SUUMOタウンというメディアに書いた出町柳の記事でちらっと触れてたんですが、新卒で働き始めた会社を辞めてONDという会社で働き始めました。以前からライターをやっていた物件ファンを運営する会社です。去年の十一月にできたばかりで、わたしは二人目の社員。築九十年の町家を改装したコワーキングスペースの個室で働いています。物件を扱うサービスに携わるということで、これまで通りインターネットの世界には軸足を置きつつも、建築や地域などのデザインにも触れられるといいな。仕事でいろんな町に行くのが今の夢です!

前の会社ではデザイナーをしてましたが、次はデザイン業務をメインにライターの仕事もします。せっかくの小さな会社なので、職種の枠に留まらずに会社のブランディングとか広報とかそんなこともやってみたい。(自然とそうなる気もするけど。笑)


それでは、ONDと物件ファンをどうぞよろしくおねがいします!



ond-inc.com
bukkenfan.jp

ハロー写真、それからKYOTOGRAPHIEでのこと。

わたしはデザイナーなのだけれど、アートや芸術にはそれほど興味がなかったりする。画家よりも研究者のほうが自分に近いと思ってる。一方でエンジニアである夫はアートが好きみたい。プログラム上での表現を追求することは、もしかするとアートに似たところがあるのかもしれないけど詳しいことはわからない。

…というわけで、なにもないはずのGWの一日に夫が KYOTOGRAPHIE(京都国際写真祭) に連れ出してくれたのだった。自分だけだったら多分行かなかったんだろうな。

KYOTOGRAPHIEというのは、京都市内のいくつかの会場に分かれて写真作品が飾られている。地図にマッピングされた展示会場を表すピンを見ながら、自転車を漕いでゆく。向かった先は丹波口の三三九。さざんがきゅう、って読むんだって。夫曰く、普段は行かない場所にふらりと迷い込めるのがいいらしい。なるほど、自転車で巡れるサイズ感がいい具合にマッチしている。

三三九、すごかったなあ。ずっと使われていなかったであろう旧貯氷庫と旧氷工場に、力強い写真が佇んでいた。崩れ始めた階段に、むき出しの配線たち。建物の強さに圧倒されてしまった。











それから場所を変えて、京都新聞ビル 印刷工場跡へ。これがまたすごいんです。ひんやりとした空気が広がるだだっ広い空間に、きんきらとしたマットが敷かれている。奥のほうに進むと、さらに倍くらいの空間があった。こんなにも巨大な空間で新聞が刷られていたのか。


なんだか写真の話がなくてごめんなさいね。笑 ただ、KYOTOGRAPHIEは写真好きだけではなくて古い建物好きにとってもたまらない展示だった。有名建築でもなんでもない、とある町のとふつうの工場が、こんなふうに残っていて新しい解釈をされているのはやっぱり嬉しい。有無を言わさず取り壊される運命だってあったのに。

そうそう。写真といえばFujifilmのX-T10というミラーレス一眼を格安で譲っていただいたんです。だからたくさん撮影できて嬉しかった。まだまだ35mmのレンズには慣れないけれど、奴との距離はすこしずつ縮んでいる。ちなみにこの記事の写真はすべてX-T10で撮ったもの。

予定を入れないGWは初めてだ。

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GWや長期休みというとついつい予定を詰め込んじゃう性分のようで…。せっかくの貴重な長い休みなのだから遊ばないと損したような気持ちになっちゃうというか。そういうわけでこれまでは毎年おでかけしていたんだけれど今年はずっと家にいる。今年は三、四月とふらふらしてたからか、あまり特別な感じがしなかったんだよな。(この感覚は去年の誕生日にもあった。)

昨日は大学の同級生たちと会った。前々から予定していたわけではなく、前日の夜に「明日ごはんでも食べる?」くらいのノリで集まる感じ。予定がないから集まれる感じ。それも昼間になんとなく集合してわたしはPC作業しててほかの二人はコンペのブレストしてるっていう。もうすぐ出会って十年になるねー、なんて言ってる。さいきんの新しいトピックとしては、ずっと大阪に住んでた友人が京都に引っ越してくるという。京都の大学にはずっと実家から通っていたのに、卒業して数年してから初めて住むっていうのがすごくいい。人数が多いタイプのシェアハウスというのも良かったな。海辺みたいな雰囲気の漂う屋上リビングがあって、ごはんまでついてるらしい。いつの日か遊びに行けるかな。

さいきんは着物に靴を合わせている

四月は二回着物を着た。お花見と友人の結婚パーティと。さいきん始めてみた試みとして、着物に靴を合わせている。

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これはお花見の日。ちょうどいい色合いの緑の縦縞。祖母のお下がりだけれど、なかなかのモダンさで気に入っている。


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この日は長めに歩いたから靴でよかった。草履だとなかなか一時間近くは歩けない。着物のデメリットとして長時間歩けないことがあったけれど、これならいいな。着物はもう少し短めに着付けたほうがいいかもね。

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こっちは友人の結婚パーティ。ちょっとカメラを向けると、靴に夕日が映ったのがとってもキュートだった。つやのある靴はうれしい。

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黒地に水玉という色のない着物だったので、重ね衿にはおめでたく赤を入れてみる。見えないけど髪飾りとリップも赤。小物ひとつでがらっと変わる。あれこれ色のバリエーションを考えられるのも着物の楽しいところ。


ヒントは卒業式などで見かける袴にブーツの着こなしから。お母さんには苦い顔をされたけれど、わたしは好きなように合わせたらいいと思っている。あくまで服なのだから。シュチュエーションは大切にしたいけどね。今回は、同年代の子たちが集まるカジュアルな場所に行くのと、柄がモダンだったから思い切って試してみた。つぎはヒールのある靴も合わせてみたいな。

ブログ名を〈ゆるりデザイン研究所〉という名前に変更しました

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長らく〈 yulily100's blog 〉というそのまんまというか、特に色のないブログ名だったんですが、〈 ゆるりデザイン研究所 〉という名前に変更します。わたしの中学校のときのあだ名が「ゆるり」だったんですけど、あらためていいなって思って。笑

気取らず、無理せず、ゆるくいこう。やわらかいお湯のような、あたたかい波のような、居心地のよい温度感みたいなものをロゴデザインには込めました。社会人になってもうすぐまる五年(!)なんですけど、わたしにはこういう過ごし方が合ってるなあと、しみじみ思っていたわけです。

「研究所」っていう名前は、なんていうかこう、日々の出来事をそのまま書くんじゃなくて、すこし実験的な気持ちで過ごせたらいいな、っていう願望です。いままでなんとなくやり過ごしていた瞬間に、名前をつけていくようなことがしたい。あとはなんとなく理系っぽい名前なのがいい。「ゆるり」っていうぼんやりしたイメージと「研究所」っていうかたいイメージが合わさっているのもちぐはぐしてていいし。


ほんとはね、デザイナーをやっていくのに「ゆるりデザイン」って屋号にしたかったんです。けどそれより先に「研究所」ができちゃった。いやいや、そのうち出しますよ、きっとね。

そんなこんなでこれからは〈 ゆるりデザイン研究所 〉をよろしくお願いしますね。URLも変わって〈 blog.yururi.design 〉になりました!

壬生をあるく

友人の事務所を訪ねるために、未知のエリアである壬生へ行く。すこし話したあとは餃子屋さんで餃子定食(小)を頼んだ。大・中・小とありごはんの量が違うのかな?と思いきや、違うのは餃子の数。もりもりと盛られたごはんに、餃子が八個。そしてスープ。味噌だれで食べるのがおいしい。素朴なカウンターからは調理の様子が一部始終伺える。具材を皮に詰める手が近い。そして奥には居住スペースがあるのが見える。いいな、こういうの。また来たいな。

大阪へ向うために西院駅へ。阪急電車の緑色のランプの電車は目の前で行ってしまった。次のを待っているが一向に来る気配がない。すこしして何か放送が入る。一度目はマイクが途切れ途切れでよく聞こえなかった。二度目に「摂津駅での車両点検のため運転を見合わせています」と聞こえる。あらら、逃しちゃったのが最後だったか。十分ほどぼーっとしていたけれど、諦めてJRの駅まで歩くことにした。

JR丹波口駅までは二十分ほど。なにもない道で踏切のようなカンカンカンという音がする。お隣の自転車のお姉さんが止まっていたのでわたしも止まった。すこしすると目の前を路面電車が横切った。それからまたすこし歩いて、なんとなく目についた踏切を渡ったのが大正解。小さな商店街のようなところに出た。アーケードではないが、大きな屋根というか、テントのようなものがついていた。個人の店が並ぶ。お肉屋さんと豆腐屋さんが二件ずつあったのはなぜだろう。バーのない踏切も、屋根式の商店街も、はじめて見た風景だった。

電車を逃しちゃったのは残念だけど、新しい景色を見るのはわるくない。余白のある日々はいいものだ。夫には大阪のおみやげに〈551の豚まん〉と〈りくろーおじさんのチーズケーキ〉を買って帰りました。「溶ける〜!」って言って喜んでた。