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デザインを言語化することで得られたもの

デザイン

この記事は UI Design Advent Calendar 2015 の12日目です。

はじめまして! 京都のwebサービスの会社で働いている2年目UIデザイナーの百合と申します。
今日は会社で行っている「リモートでのデザインレビュー制度」について書きたいと思います!

わたしが担当するサービスではデザイナー3人体制で開発を行っています。先輩デザイナーにアートディレクターとして付いて頂き、成果物がサービスで統一感のあるものになるよう配慮しています。
わたしの会社では、開発拠点が京都と東京の二箇所あります。わたしは京都で勤務していて先輩デザイナーは東京オフィスで勤務しているので、基本的にはリモートで見ていただいています。
同じ場所であれば気軽にデザインの相談や質問等できるのですが、遠隔になるとどうしても難しい部分があります。
そこで先輩デザイナーが考えてくださったのが「デザインレビュー制度」でした。

デザインレビュー制度とは

簡単に言うと、制作したデザインにその意図やポイントを文章に起こしたものを添えて遠隔でチェックしてもらう制度です。
デザインに入る前のラフ(アイデア・方向性が分かる状態のもの)が仕上がった段階と、デザインが仕上がった段階の2回のタイミングで見ていただいています。
目的としては、作ったデザインをチェック・評価してもらうというより、チームメンバー(デザイナー)の視点を借りて、デザインを更に良いものに仕上げるために実施されています。

  • 案件名
  • 企画の要件・前提条件
  • このデザインで達成したいこと
  • デザインのポイント
  • その他(共有事項・懸念点など)
  • スクリーンショット

形式としては作ったデザインごとに上記の内容を社内のグループウェアにまとめ、見ていただきます。

デザインレビュー制度をこなすことで得られたもの

一見「作ったものに対し説明を添えているだけ」に見えますが、考えを文字に起こすことでたくさんの良いことがあると感じているので、ご紹介したいと思います!

「なんとなく」が防止できる

いままでは、ページの雰囲気に合うようなあしらい(ボタンの形や、タイトルのフォントのウェイトなど)を「なんとなく似合うもの」でデザインしてしまうことがありました。
ですが、デザインレビューとして文章に起こしているうちに、「このデザインにすることで達成してもらいたいことは何か?」「この意図ならよりわかりやすいものがあるのでは?」などを毎回考えるようになりました。
デザインを言語化しているうちに頭が整理され、よりシンプルに考えることができるようになったと思います。

フィードバックを受けやすい

「達成したいこと」を文章として残すことで、アイデアのヒントとなるような良いフィードバックを受けやすくなりました。
たとえば今までは「タイトルを目立たせるためにはどうすれば良いか?」というように相談することが多く、フォントやウェイトなどパーツそのものに目がいきがちでした。
しかしデザインレビューでは「最初にタイトルに目が入るようにしたい」というように、達成したいことを先に報告します。
それにより全体を俯瞰したアドバイスが頂けます。上の例では「タイトルが目立たないのではなく、タイトル以外が目立ちすぎてるのでは?」といった視点でフィードバックを受けることで、情報設計に生かすことができました。

あとから見返せる

デザインに入る前にラフの作成段階で一度「達成したいこと」を整理しているので、後々に意図がブレることがなくなりました。
デザインが煮詰まってくると「ページに収めること」が目的になってしまうことがときどきあります。ですが最初に考えたことを残しておくことで、「本来達成したかったこと」に立ち返ることができます。デザインが上手くいかないな、と思ったときは、最初に考えたものを見返すようにしています。

良いデザインを見たときに「どういう意図でデザインされているか?」を考えるクセがついた

デザインレビューをしているうちに考えを言語化するクセが付くので、ほかのデザインを見たときに自然とその意図を考えるようになりました。
今までは「なんとなく良いな」と思っていたことでも、「このデザインはこういう意図でなされているのかな?」と考えるようになることで、自分のデザインに活かせていると思います。


…なんだかUIデザインとは少し離れた内容になってしまったかもしれません。(すいません…)
「なんとなく考えていることを文章として定義すること」と「ユーザーに伝えたい意図をデザインとして定義すること」は、全く違うことのように思えるかもしれませんが、混沌としたモノゴトを整理し、正しく配置するという点で似ていると思います。
これからも考えることにこだわりながら、デザインしていきたいと思います!