結婚した

文化の日
両家顔合わせということで、行ってみたかった料亭で食事をした。
お互いの親に証人の欄を埋めてもらった。
親を見送って、その日のうちに役所に向かった。
タクシーのおっちゃんに「婚姻届を出しに行くんです」と言うと、
「それはそれは、おめでとうございます!」と言われたのが嬉しかった。


結婚の決め手は?なんて聞かれるけど、これが難しい。
ご飯を作りながら変な踊りを踊ったり、
二人にしか通じないことばで会話してみたり、
東京出身の彼に「551の豚まんがあるとき〜!」って言ってキョトンとされたり、
へたな演奏でコピーバンドやったりする、
そういう日常を愛しているからで。
それは「一緒にいて楽しいから」という、月並みな答えになってしまって、
求められているようなかっこいい答えができない。

最近ではなんというか、自分がもう一人いるかのような感覚になっている。
自分を大切にするのは当たり前だし、
苦しんでいるときは少しでも早くやわらげたいし、
幸せにしてあげたいし。
そんな感じで、これといった理由はなく、夫婦になった。

まあでも、一つあげるとするとすると、
この人の元に生まれる子供はきっと幸せだろうな、と思ったからかな。

生まれてきて、親に育ててもらって、ひとりで暮らせるようになるまでが第一章とするなら、
別の誰かと一緒に生きていくのが、第二章のはじまり。(と、わたしは思っている)
人生の第二章、いいじゃないですか。ふたりでゆっくりと歩いてゆくんだ。