その行為に「嬉しさ」はあるか

わたしは、小さい頃から一度たりとも部屋を綺麗に保てたことがない。根っからのクズか、それとも片付ける能力がないのかはわからないが、とにかく整理整頓が苦手だ。

それで、週末ちょっと花を買ってみて、花は綺麗なのに部屋が汚いと元も子もないな、と思って部屋をすこし片付けた。と言っても出してたものを適当に箱に入れただけだけど。そして今日、片付けたことすら忘れて帰ってくると、家が、すごくすっきりしている…!ということに感動した。部屋が片付いているって、こんなに嬉しいことなのか…! 25年生きていて初めての発見である。

わたしにとっての「整理整頓」というのはとにかく嫌なもので、特にメリットもないものだった。何をどうしたらいいかわからないし、こんなに嫌な感じがするのになぜみんな普通にできるのか不思議だった。親に怒られるからやるか、友人を呼ぶときにダメな人間だと思われたくないからやるかのどちらかである。やってもマイナスがゼロになるくらいの立ち位置。それがなんと今日、「すっきりしているとめちゃくちゃ嬉しいぞ!」ということに気がついたのだ。(大袈裟)

考えてみると、「嫌いだしメリットのないこと」ってなかなかできない。今までのわたしにとっての整理整頓は「嫌いだしメリットのないこと」だった。世間的に後ろめたいからやっていたが、そりゃあできないよなあと。けど、今日「整っていることは嬉しいこと」っていうのに気がついて、ちょっとはできるかも、って気分になってきた。
めんどくさいことを嬉しさに昇華できたら、普段の生活がもうちょっと楽しくなりそうだ。「嬉しさドリブン」みたいな考え方、あまりしたことはなかったけど、なかなかおもしろいかもしれない。