歩いて通勤してみることにした #きょうの京都

ずんと重くなった体を、なんとか軽くしようとするものの、なかなかどうして痩せられない。
見かねた夫が、歩いて会社に行くことを提案する。
なるほど、わざわざ特別な時間を作らずとも、毎日の移動を使えばいいんだ、と。

ラッキーなことに、わたしの通勤経路には鴨川がある。これはいいぞ。
亀の甲羅の形をした石を、ぴょんぴょんと飛び越えていったら会社につくんだから。

川が青く光る。
サギが一箇所に群れている。
鴨が地面の草をついばみながら横切っていく。
階段を登って、御池通りからふと北のほうを見ると、山々がすこしきりりとして見える。
この解像度はやはり、このくらいの寒さならでは。

歩いてみてわかったことは、いつもより時間の密度が濃くなること。
するりするりとすり抜けて行く風景の、ディティールの部分まで見えるようになる。
これまで散歩の楽しみ方がわからなかったけど、こんなふうにすればいいんだ。

27歳は「読む」と「書く」一年にしたい

27歳になった。
これまでの誕生日というと、そわそわとするものだった。
なんなら一ヶ月ぐらい前から意識するし、一週間前なんてもう大変。
誕生日に予定が入っていなければ本気で落ち込むのでわざわざ実家に帰っちゃう。
TODOリストに「誕生日のブログを書く」なんて入れちゃう。
一年で一番のイベントだったんですね。

それが今年は、なんというか普通の日。
「おっ、来たな」くらいの。
あっ、シャンプーなくなっちゃったな、買わなくちゃ、くらいの。

自分の中で何かかわったのかしら。
そういえば、コンプレックスに感じていたことがどうでもよくなっていることに気がついたし、
漠然とした悩みごとが減った。
結婚したことが大きいのかな。
どんな自分であっても受け入れてくれる人がいる、という安心感か。
そんなわけで、今年の誕生日はなんとなくやってきた。


あとから辿れるように26歳のことを振り返っておく。

26歳のこと

社会人になってからずっと、ずーっと忙しくしすぎていたのだけれど、
26歳はかなりゆっくり過ごしていました。
それから結婚をした。

たくさん文章を書いた

週に2回くらいで、文章を書くようになった。
うまくいかなかったり、うまくいったり、いかなかったり。
難しいけどたのしいね。1月くらいからずっと続けているけど、いつだって背筋を伸ばすような気持ち。
あれ、それにしてはちょっと上達しなさすぎかな。

今までとは違ったタイプの娯楽に触れてみた

Switchを買ってみたりアイドルのコンサートに行ってみたり。
一時期(といっても一ヶ月くらいか…)ゲームに夢中になっていたのだけれど、
急にどうでもよくなって、最近はぜんぜん。
何か一つのことに夢中になり続けるのが苦手だというのがわかったし、
作る娯楽のが好きだということもわかった。

27歳のこと

もっと幅のある文章を書きたいんだけど、それには、経験していることが少なすぎる。
たくさんの生活や感じ方をストックする年にしたい。

本を読む

今まで実用書っぽいものを読むことが多かったけど、ジャンルを広げていきたいな。
文学だったり、社会学だったり、哲学だったり。
雑誌を読むのもいいかもしれない。

ブログをもっと書く

当たり前だけど、文章って書かないと上達しないんですね。
週2くらいで文章を書くようになってみて、特定の一種類でもダメなのだな、とも感じている。
たとえ短くとも、この日!というのをちゃんと決めて、徐々に増やしていきたい。


このブログを書くために、今まで書いたのを振り返ると、
ちゃんと積み重なっているのがわかって、自分で言うのもなんだけど、感動する。
一年後のわたしはどうなっているんでしょうか。

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結婚した

文化の日
両家顔合わせということで、行ってみたかった料亭で食事をした。
お互いの親に証人の欄を埋めてもらった。
親を見送って、その日のうちに役所に向かった。
タクシーのおっちゃんに「婚姻届を出しに行くんです」と言うと、
「それはそれは、おめでとうございます!」と言われたのが嬉しかった。


結婚の決め手は?なんて聞かれるけど、これが難しい。
ご飯を作りながら変な踊りを踊ったり、
二人にしか通じないことばで会話してみたり、
東京出身の彼に「551の豚まんがあるとき〜!」って言ってキョトンとされたり、
へたな演奏でコピーバンドやったりする、
そういう日常を愛しているからで。
それは「一緒にいて楽しいから」という、月並みな答えになってしまって、
求められているようなかっこいい答えができない。

最近ではなんというか、自分がもう一人いるかのような感覚になっている。
自分を大切にするのは当たり前だし、
苦しんでいるときは少しでも早くやわらげたいし、
幸せにしてあげたいし。
そんな感じで、これといった理由はなく、夫婦になった。

まあでも、一つあげるとするとすると、
この人の元に生まれる子供はきっと幸せだろうな、と思ったからかな。

生まれてきて、親に育ててもらって、ひとりで暮らせるようになるまでが第一章とするなら、
別の誰かと一緒に生きていくのが、第二章のはじまり。(と、わたしは思っている)
人生の第二章、いいじゃないですか。ふたりでゆっくりと歩いてゆくんだ。

団地とwebサービスは同じかもしれない。

先週の金曜日、「団地図解」という本の出版イベントに行ってきた。
本に取り上げられている千里ニュータウンを紹介しながら、団地を読み解いていく。
サブカルチャーやノスタルジー的なコンテンツとしてではなく、建築や都市計画の文脈の団地。


千里ニュータウンと団地

全然知らなかったんですけど、千里ニュータウンというのはいくつかの団地が集まってできているんですね。
そのうちのひとつである千里青山台団地。
ここは丘陵を切り崩してできた切り開いてできたから、すっごく高低差のある場所。

素人目線で考えると、斜めの部分に建てたくないじゃないですか。なんというか、すごく難しそうだし…。
地面を平らにすることばかり考えると思うんですね。
けどこの団地では建物のほうを工夫した。
ピロティやポイントハウスといった、傾斜に建てられる住棟を選んだ。

それはなぜか?
ハイテク重機のない時代で、丘を平らにするのにすごくお金がかかってしまうのもあったんだけど、できるだけ元の自然を残そうとしたから。
そして工夫の末できたのは、緑と団地がゆるやかなスロープ状に広がる豊かなランドスケープ
それはそれは気持ちの良い風景。すこし写真を見ただけでも素敵だなあと思える場所。
いちど行ってみたくてたまらなくなった。特に目的はなくとも。


たぶん、ふつうに作ったら建築なら建築、土木なら土木だけで独立した作りになったのでしょう。
そうならなかったのは、すべての要素を踏まえて全体を見渡す役割の人がいたから。
地形や建築方法などの制約のなかに彼らの工夫が読み取れるから、団地はおもしろい。(団地係と言って、当時のエースだったんだって。)


しっかし、何万人もの暮らしをデザインするって、どういうことなんだろうね…。
この時代みたく一気に人口が増えることって、もうないのかもしれないけれど。
(当時の映像も見せてもらったんだけど、あまりにも夢が詰まりすぎていて泣きそうになった。笑)


ちなみにだけど、わたしは団地育ち。
生まれてこのかた、無作為に建物が並べられているのだと思い込んでいたけれど、そうではないんだな。
すべての棟が南を向いていて、歩行者と車の分離がされていて、団地のあちこちに広場がある。そうなっている意味すら考えたことがなかったけれど、あれはすみずみまでデザインされたものだったんだ。

団地とインターネット

人々がいて、たくさんの制約のなかでサービスを提供できるよう計画すること。
その考え方は団地だけの話かと思いきや、ほかにも共通する部分がある。
たとえば、普段わたしが仕事として携わっているwebサービスだってそう。
人々がいて、デバイスや人件費といったあらゆる制約のなかで、サービスを提供できる場をインターネット上につくる。
点ではなく線や面の考え方で、人々の体験を作っていく。
IT系の人は、ついついパソコンの中で起こっていることだけで考えがちだけど、実はもっと別の分野に学べるところがあるんじゃないか。
それこそ団地なんて半世紀前に国をあげて試行錯誤されたものでしょう。それを使わないなんて、なんだか勿体ないな、なんて。

団地図解: 地形・造成・ランドスケープ・住棟・間取りから読み解く設計思考

団地図解: 地形・造成・ランドスケープ・住棟・間取りから読み解く設計思考

余談だけど、このイベントを取りまとめていたのは大学の先輩。
IT系の仕事に進んで、もう建築や都市に関わることはないと思っていたから、まさかこんな形で会うとは!
大学時代にほんのすこしだけ学んだ建築が今になって役立つようになっていて、なんというか、人生はまだまだわからない。

夏の夕方が好きになった #きょうの京都

八月ど真ん中の昼下がりには、一歩だって外に出たくない。
二階のエアコンをガンガンに効かせて、パソコンをちらちらと眺めながらじーっとしている。
18時くらいになると、もうすぐ一日が終わってしまうと焦り始める。
一日外に出ていない罪悪感から、ちょっと体を動かそうとランニングウェアに着替える。
外に出てみると、すこしだけ涼しい。
のろのろと、歩くよりは少し速いくらいのペースで鴨川につく。

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夏の夕方って、こんな顔をしているんだ。

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京都の夏はもう八度目になるのに、こんな風景があるなんて知らなかった。
なんとなくもう、京都のこと知り尽くしたつもりでいるけど、まだまだ知らないことだらけだ。
今年は一つ、好きなものが増えた。だから今年はいい夏だった。



今週のお題はてなブログ フォトコンテスト 2017夏

5ヶ月以上の試行錯誤でできた、黒い麻婆豆腐の作り方

京都市左京区に「駱駝」という四川料理のお店がある。ここの麻婆豆腐がとにかくうまい。
真っ黒で旨味たっぷりなひき肉香りの良い麻味柔らかめの豆腐ととろみの少ないタレにもうメロメロ。大学生のころからもう数え切れないくらい行ってるなあ…。
そしてそのおいしさを家でも再現すべく、5ヶ月以上に渡って試行錯誤を繰り返した。(頻度は月2回ほど。計10回ちょい?)
最終的にいい感じになったのでレシピを紹介します。甜麺醤を多めに使った、黒っぽいのが特徴の四川風麻婆豆腐です。

※麻味とは、唐辛子のようなヒリヒリする辛さではなくて、舌が痺れるような山椒の辛さのこと。

材料(2人分)

【1】肉を炒める

豚ひき肉 160g
甜麺醤 大さじ1
焼肉のタレ 大さじ1.5 辛口もしくはニンニク強めのもの
サラダ油 大さじ2
生姜 ひとかけら みじん切り
にんにく ひとかけら みじん切り

【2】麻婆豆腐タレを作る

豆板醤 大さじ2/3 一味唐辛子等でもいいかも
甜麺醤 大さじ1
花椒辣醤 小さじ1 なくてもいい
ラー油 大さじ1
サラダ油 大さじ2
鶏ガラスープの素 大さじ1/2
お湯 120cc 水でも可

【3】豆腐を入れて味を整える

絹ごし豆腐 1パック 固めが好きなら木綿でも
紹興酒 大さじ1 料理酒でもいい
老抽王(中国醤油) 大さじ1 普通の醤油でもいい
豆鼓醤 大さじ1 なくてもいい
ねぎ 半分くらい みじん切り
水溶き片栗粉 片栗粉大さじ1/2 水40ccくらいで溶く

【4】仕上げ

ラー油 ひとまわし
花椒 好きなだけ ※必ず!!


【1】肉を炒める


サラダ油大さじ2くらいを入れて肉を炒めます。
肉は少し多めですが、そのほうがおいしい。


肉の色が変わってきたあたりで甜麺醤大さじ1、焼肉のタレ大さじ1を入れます。
以前作ったときに「ニンニクの味とコクがもう少し欲しい…」ということで試したのが焼肉のタレ。
これが旨味を増します!! 麻婆タレが甘くなっちゃうので甘口以外がオススメ。

混ざったらニンニクと生姜を入れてさらに炒めます。
香りがたってきて肉がパラパラになったらOK!

【2】麻婆豆腐タレを作る


いったん火を止めて、豆板醤大さじ2/3、甜麺醤大さじ2、花椒辣醤小さじ1、ラー油大さじ1、サラダ油大さじ2を入れ、再び火を付けて炒めます。
旨味や麻味を引き立たせたいので豆板醤(辛さ)は控えめ。
以前辛口のラー油を使ったら辛くなりすぎたので普通のもので。

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混ぜながら炒めます。うーん、うまそう!!


お湯と鶏ガラスープの素を入れます。水でも良いと思います。

【3】豆腐を入れて味を整える


好みの大きさに切った豆腐を入れます。柔らかい豆腐が好きなので湯通しはせずそのまま。
めっちゃ崩れるけど気にしないw
かための絹ごしを使っていますが、もちろん木綿のほうが扱いやすいです。


紹興酒大さじ1、醤油大さじ1、豆鼓醤大さじ1を入れます。塩加減は醤油で調節します。
老抽という中国の濃口醤油のようなものを使っていますが、普通の醤油で良さそう。違いはあまりわからない…。
最後にネギを入れて、良さそうなら片栗粉でとろみをつけます。

【4】仕上げ


とろみがついたら、ラー油をまわし入れます。


皿に盛り付けて、魔法の粉こと花椒をかける!とにかくかける!!(※辛くなりすぎ注意)
花椒がないと始まらないし、なんなら花椒さえあればほかが足りなくてもそれなりになります。
ミルで挽きたてのものが香りが立っておいしい!!

できました


一口食べたときの肉の旨味と、花椒の麻味がたまらない!!
そこまで辛くはないのですが、食べてるとじんわりと汗をかいてくるような、そんなおいしさ。


この皿のまわりに油が溜まってるのがいいんだよね…。
もう少し油多めでもいいかもしれません。


ちなみに駱駝の麻婆豆腐はこんな↓感じ。

見た目もなかなか近いものができたんじゃないでしょうか!
駱駝は担々麺もおいしいんだよなあ。

kyoto-rakuda.com



どんどん改良していきたいので、みなさんのオリジナル麻婆豆腐レシピをお待ちしております。
醤の種類を増やしていくのは大変ですが、とりあえず花椒と甜麺醤とお手持ちの一味唐辛子があればなんとかなる気もします。
コチュジャンや豆板醤の入った焼肉のタレも良さそう。

ユウキ食品 山椒の実 30g

ユウキ食品 山椒の実 30g

ユウキ食品 甜面醤 220g

ユウキ食品 甜面醤 220g

エバラ 黄金の味 中辛 400g

エバラ 黄金の味 中辛 400g

(追記)

作り方を公開して1時間くらいで作ってくれました!
はやすぎ…!



最後に参考にしたレシピなど。

  • http://sepio.tk/?p=1129
    • 担々麺のレシピだけど、肉味噌を甜麺醤多めで作っていたのを真似したらいい感じになった。
  • 麻婆豆腐徹底研究
    • 豆腐を湯通しするレシピが多いが、ここで「麻婆豆腐は柔らかいのが特徴」とあり、豆腐もそのまま使っていたのでそのまま使っている。

御手洗祭には何度でも行きたい #きょうの京都

七月は祭りに忙しい。まずは祇園祭でしょう。
六月三十日に水無月を食べたら、その次の日からまる一ヶ月間お祭りムード。
デパートのBGMまでがコンチキチンの音になる。
宵山山鉾巡行は言わずもがな。一大イベント。


ちょっとニッチなところで出町桝形商店街の七夕祭り。
これは小さなお祭り。
近所のおっちゃんなんかがホットプレートでフランクフルトを焼いている。
そんなアットホームな雰囲気だけれど、商店街はギュウギュウになるくらい人が集まる。


そして最後に下鴨神社の御手洗祭。
下鴨神社の中にある小さな川を歩いて、ろうそくを灯して、神水を飲む。
わたしはこのお祭りが大好きで大好きで、大学三年生の頃から毎年欠かさず来ている。

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夜に来ると、提灯やろうそくがなんともいいムード。
見た目の何倍も冷たい水にキャアキャア言いながら川を渡る。
ろうそく、消えちゃわないようにね。



ふだんは大行列のふたばの豆餅が買えちゃったりして。
あとで買おうって思ってたら売り切れちゃったんだけどね。



それから糺ノ森にも屋台がずらりと。
出る日と出ない日があって、わたしは屋台の賑わいが大好きだから、出てる日を狙って来る。



これが夜の御手洗祭。
けど、御手洗祭は朝に行くのもいいもんだ。



平日の朝、ちょっと早起きして下鴨神社に向かう。
御手洗祭の朝は早くて、なんと五時半から始まる。
そこまでは早くは起きれないから、八時くらいに行ったんですけど…。



夜の賑わいとはがらんと変わって、人が少なくてゆったりとした空気。
この日はデルタから大文字山が綺麗に見えて、その景色もたまらなく良かった。
きっと来年もその次も、来ちゃうんだろうな。きっと。

山鉾を見て回るのは宵々々山がいちばんいい #きょうの京都

金曜日。仕事が終わったその足で街へと繰り出す。
きょうは祇園祭の宵々々山。山鉾巡行の三日前。
山鉾は出るが烏丸通りの歩行者天国はない。
華やかな露店の賑わいを楽しむのもいいけれど、この宵々々山の、まだまだ人の少ない祇園祭を歩くのが好きだ。

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人が少ないと山鉾をじっくりと見て回れる。
ちょうちんの柄なんかを見ていると、どれも違ったふうで楽しい。
菊水鉾。半分の菊に波打っているような紋。赤字に青という配色がまたしびれる。

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放下鉾は、遠目に見ると幾何学的な模様に見える。
すはま紋というそうで、近くで見るとまるまるっとしている。

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四条傘鉾はそのまま「傘」の字。

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なんともかわいい蟷螂山のかまきり。
いつの時代の、どんな人がデザインしたのかな。
カマをまあるく収めたすばらしいデザイン。

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露店は出ていないけれど、店先にはたくさんの食べ物が売られる。
去年は売り切れて買えなかった、膳處漢ぽっちりのしみだれ豚まんも、少し並ぶと買えた。
これがおいしいんだよな。次の日も食べちゃった。


宵々々山は、山鉾の造形を楽しむにはいちばんいい日だ。
ビールとおいしいものがあるのに、一方通行も人混みもない。
だんだんと夜が更けてくると、ちまきを売る人たちもいなくなり、山鉾だけがぽつんとあって、そういうのを眺めるのもいい。
浴衣に下駄もいいけれど、この日だけはどこまでも歩けるスニーカーで。

鴨川から見える稜線が好きだ #きょうの京都

いまは梅雨で、土日は大雨が降った。京都らしいむわっとした湿気がめちゃくちゃ暑い。
いつもと同じように重たい自転車を漕ぐ。
橋を渡り始める。真ん中あたりで立ち止まる。
北に見える山の稜線が重なって見えて、それぞれが少しずつ違った色をしている。

わたしはこの線と青い色が大好きだ。
夏至を過ぎて少しずつ日が短くなってきた。毎日同じような時間に帰っているのに、景色は少しずつ暗くなっていく。

自転車と止めて、リュックからカメラを取り出し山に向けて構える。その瞬間に強い風が吹く。
なまぬるい空気に強い風、と来ただけでたまらないのに、加えてサックスを練習する音なんかが聞こえてくる。

ああもう、どうしろっていうの。
何度となく見ている景色なのに、いつまでも体験は強烈なんだ。

友達が遊びに来てくれたので手巻き寿司をしたよ!

友達カップルが家に遊びに来てくれたので手巻き寿司をしたよ!

食べたい具材を適当に買ってくるだけでOK。
今回はお刺し身盛り合わせ、錦市場のだし巻き卵、粒うに、いくら、きゅうり、しそ、ツナなど。
米炊いて具材を切るだけなのでめっちゃ簡単。だけどめっちゃおいしいし楽しい!

そのあとはSwitchで遊んだり、何時間もボードゲームをしたり。
子供みたいな一日だけどこういうのもいいな。ゲームでわいわいするのはいくつになっても楽しい。


近くに気軽に遊べる友達が住んでるのも嬉しいなー。