念仏の音

ぷらぷらと自転車を走らせて、夜中の東山に向かった。坂を登ると大量の木魚の音が聞こえてくる。わたしは、知恩院の「ミッドナイト念仏」にやって来た。今回が二度目。ミッドナイト念仏、いいよね。何がいいかって、ネーミング。寺の厳かなイメージを覆すポップさ。そのギャップに惚れ惚れしちゃう。まあでも、夜通しで何かするっていうのはそれだけでときめいてしまうよね。悪いことしてるみたいで。念仏なのにね。

最近スピリチュアルをちょっとだけ信じるようになってきたからか、去年とはなんだか違って感じた。これが年をとるということなのかな。無数の木魚の音を聞いていると空の状態になる。もしかするとこれが、「瞑想」なのかもしれない。とってもスッキリする。最初は考え事をしていたんだけど、だんだん気持ちが収束していく。「何もない」がそこにはあった。

頭と心はからっぽに。気持ちは、晴れやかに。

自分が「いま、すごく自然だ」と思える瞬間のこと

考えなくてもよいことをもやもやと考えてしまって無意味に落ち込んでいる。今朝はそんな感じだった。しかし、ランニングのために家を飛び出してみると、なんとまあ鴨川の桜が綺麗で綺麗で。もう何度も見たはずなのに、何故だか胸が締め付けられるような気がした。そんなことを感じながら走っていると、もやもやと考えていたことなんてどうでもよくなった。

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京都でデザイナーを始めて2年になるが、ますます京都のことが好きになっている

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新卒のwebデザイナーとして京都の会社に入社してから2年がたちました。
最初のころは、webデザイナーなら、優秀な人の集まる東京に行かなくて大丈夫かな?なんて思っていたけれど、住めば住むほど京都のことが好きになっています。
家賃が安いとか満員電車がない、というのはもちろんなのですが、最近になって思った「いいところ」をメインに書いておこうと思います。写真はこないだ出勤前に鴨川沿いを走っていたら見かけた鹿です。

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料理と科学

暖かくなってきたので、6時半に起きて大原に行ってきました。自転車で30分ほど山を進めばちょっとした里に行けるのも京都の好きなところ。今日のお目当ては里の駅大原の朝市です。
鯖寿司やらカレーを買ってぼーっとしてたらたまたま知り合いに会ったので、おすすめの野菜農家さんを教えてもらいました。季節のものが食べたかったので菜の花が買えてハッピー。大原の山歩きや、ガイドマップ作りなんてのにも誘われたので、今年は大原に行くことが増えそう。

今日は「だし」とそのレシピの本を読んでいました。昆布とかつお節と煮干しのだしの特徴について詳しく載っています。
わたしにとってのだしとは、職人技的なものというか、おばあちゃんの知恵というか…。かなり得体の知れないものだった。けど本を読んでいると考え方が思いがけず科学的でびっくり。「料理は科学だ」というのをうっすら感じていたのだけれど、それを裏付けるもので面白かった。なぜだかわからないけど、昔から感覚的なものより科学的なものに魅かれるんですよね。

昆布
  • 素朴で、上品な味わい。
  • 肉や魚は強すぎるので、こんぶの上品な良さが生かせない。
  • 豆類、いも類、かぼちゃなどのでんぷん質の野菜、豆腐などと相性がいい。
かつお節
  • 昆布に含まれるグルタミン酸とかつお節に含まれるイノシン酸の、それぞれのうま味成分が組み合わされるとうま味の相乗効果が起こるらしい。まじか。
  • お吸い物や煮物など、だしそのものを味わうものに適している。
  • しょうゆと相性がいい。
煮干し
  • 力強くて、骨太でしっかりした味わい。
  • 具沢山の味噌汁に適している。
  • 豚肉や切り干し大根などの、食材自体がしっかりしていて個性のある素材と相性がいい。


だしの取り方自体は、本を見ながらではないとまだまだわからないんですが…。けど、なにごともまずは本質や原則を知ることが大事だなあ、というのを最近深く感じます。
日記ってこんな感じでいいのかしらね。まあいいか。

誰かの味方でありたい

teraimaki.hatenablog.com
今日は、この記事がおもしろかったです。筆者の方も素敵なのだけれど、ご家族の方がすごく素敵だなと思った。
なんというか、心から信頼し合っているかのような感じ。何があっても絶対に味方してくれる人が家族にいるっていうのは何よりも心強い。いつか家族ができることがあるのなら、こんなふうに励ましたり元気付けてあげたいな。
何があっても、味方であり続ける。そういう関係性を築けるようになりたい。

「里山に生きる「圡樂」の食と暮らし」を読んだ

窯元である「圡樂」での暮らしをちょっと覗いてみるかのような本。畑から野菜を取って、それを料理にする。四季のエピソードと食材を使ったレシピが掲載されています。最初に本をペラペラとめくったときは「普通のレシピ本なのかな」と思ったけど、エピソードを読んだ後にレシピを見ると説得力がある。

季節ごとに食材のおいしさが違って、それを最大限生かすには自然とこうなった、というものがたくさん載っている。「暮らしていくこと」ってこういうことなのかも。普段わたしはネットで見たレシピをつくるためにスーパーに行って食材を買う。それぞれの行為は切り離されていたけれど、ほんとうはひとつなぎなのかもしれない。

里山に生きる「?樂」の食と暮らし

里山に生きる「?樂」の食と暮らし